研究課題/領域番号 |
18K15001
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
丹藤 由希子 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (70596212)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / マウス / 初期胚 / エピブラスト |
研究成果の概要 |
生殖細胞は、多細胞生物の子孫の継続を担う唯一の細胞である。哺乳類の生殖細胞は、発生に伴いシグナルタンパク質の作用で運命決定されるという考えが定説であるが、それだけでは初期胚内のわずか数細胞だけが生殖細胞に分化するメカニズムが解明されず、生殖細胞の起源となる細胞と、それを生み出す未知の因子の存在が考えられる。そこで本研究は、マウスの生殖細胞の起源となる細胞を同定することを目的とした。 生殖細胞の起源となる細胞の同定には至らなかったが、特定の細胞膜タンパク質を発現する細胞が、生殖細胞へと運命づけられる細胞である可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、生殖細胞がどのように形成させるのかという疑問に対して、細胞表面に発現している遺伝子の発現の差が、生殖細胞にへと運命づけられる細胞を同定できる可能性を示した。今後の研究で生殖細胞の分化運命決定機構が明らかになれば、それを培養系に応用してこれまでよりも本来の状態に近い生殖細胞の分化誘導が可能となり、生殖細胞発生の研究がますます進展すると考えられる。また、この研究成果は、同じ哺乳類であるヒトの生殖細胞分化機構の解明につながり、生殖細胞の形成異常に伴う不妊の原因究明とその予防法の開発という形で社会に貢献できる成果になると期待される。
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