研究課題/領域番号 |
18K15013
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
中村 隆 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30772371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 抗不整脈薬 / アデニル酸シクラーゼ / 心房細動 / 心室性不整脈 / 水溶性誘導体 / 静脈内投与 / 経静脈内投与 / 不整脈 / cAMP |
研究成果の概要 |
心臓型アデニル酸シクラーゼ阻害薬であるビダラビンは抗不整脈作用を有することが明らかになっている。しかし、ビダラビンは難水溶性かつ脂溶性という特性から、心不全の悪化や中枢神経に対する副作用の問題が生じる可能性が高く、臨床応用への弊害となっている。そこで、ビダラビンの構造を基に水溶性を高めた水溶性ビダラビン誘導体 V2Eを開発した。本申請では水溶性ビダラビン誘導体 V2Eの抗不整脈作用を動物実験にて検証した。その結果、水溶性ビダラビン誘導体 V2Eは心房細動に対する除細動効果および心室性不整脈に対する予防的抗不整脈効果を示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の交感神経遮断薬であるベータ受容体遮断薬は抗不整脈効果を有するが、心機能抑制や糖尿病および喘息の悪化などの副作用があることが問題となる。そこで、我々はベータ受容体遮断薬に代わる、安全な抗不整脈薬の開発を目指している。その候補の一つが心臓型アデニル酸シクラーゼ阻害薬である。臨床応用可能な心臓型アデニル酸シクラーゼを開発することで、ベータ受容体遮断薬が使用困難な患者に対しても安全に抗不整脈治療が可能になる可能性が高い。今後さらなる安全性の高い治療薬を開発することで、より多くの不整脈患者に貢献できるものと考える。
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