研究課題/領域番号 |
18K15020
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
陳 以珊 生理学研究所, 分子細胞生理研究領域, 特任助教 (40757770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 新規受容体 / Orphan GPCR / GPCR / 生理学 |
研究成果の概要 |
Prrt3はGタンパク質共役受容体のFamily Cに属するオーファン代謝型受容体であり、その生理機能は未解明のままである。我々はこれまで、マウスの脳にPrrt3が大量発現していることを見出した。本研究では、Prrt3の機能に関する手がかりを得るために、ホモのPrrt3遺伝子破壊マウスを作用し、網羅的行動解析を行った。その結果、空間記憶に関するテストの成績が野生型マウスより衰えていることが明らかとなった。また、Prrt3のリガンドの同定のために、数百個の小分子化合物を用いたスクリーニングを行った結果、生理的リガンドとしての作用を持つ物質は見つからなかった。さらなる実験が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々のこれまでの研究から、マウスの脳におけるPrrt3の発現パターンやPrrt3遺伝子破壊マウスの空間記憶の異常等を観察した。これらの実験結果により、Prrt3は脳機能において重要な役割を果たしていることが強く示唆された。本研究の研究成果は、Prrt3の生理機能の理解を深めるとともに、脳の機能障害を引き起こす新規の分子機構の理解にも繋がると想定される。また、Prrt3はそれに関する病気の新規治療薬標的分子として働くことも期待できる。
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