研究課題/領域番号 |
18K15022
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
宮井 智浩 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 特別研究員 (30812549)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | アトピー性皮膚炎 / トランスクリプトーム / 多臓器連関 / 多臓器円環 / 分子病態 / 未病 / 最初期遺伝子 |
研究成果の概要 |
本研究においてはアトピー性皮膚炎(AD)の発症過程の中で、特に発症初期の時期に焦点を当てて解析を行った。ADモデルマウスを用い、赤みやかさぶたなどの目に見える炎症が起こる前の時点で皮膚に存在する各種の細胞を単離し、その遺伝子発現状態を比較した。その結果、生後かなり早い段階から血管内皮細胞の遺伝子発現が変化していることが明らかとなった。特に代謝・内分泌系に関与する遺伝子が突出して高発現することを見出し、全身性の恒常性維持機構の破綻が皮膚局所の炎症の引き金を引く可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、皮膚局所の現象と全身性の恒常性維持機構との間に強い関連がある可能性が示唆された。実際、アトピー性皮膚炎のリスクファクターとして食生活をはじめとする生活様式の変化に伴う内分泌系異常が挙げられるが、メカニズムはこれまでに明らかになっていない。本研究ではその分子メカニズムの一端として血管内皮細胞由来の新規因子を見いだすことができた。今後、この因子の作用標的や欠損による影響を詳細に解析することで、アトピー性皮膚炎の予防や治療に有用な新規創薬ターゲットとしての応用が期待できる。
|