研究課題/領域番号 |
18K15025
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
千葉 彩乃 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 上級研究員 (10794159)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | WNT/βカテニンシグナル / 心筋細胞 / 冠血管 / ゼブラフィッシュ / 房室管 / 心拍 / WNT/βカテニン / 心臓発生 / 心臓機能 |
研究成果の概要 |
心筋細胞でのWNT/βカテニンシグナルの活性化は心臓のルーピングや弁形成に必須であるが、成体での役割は明らかになっていない。ゼブラフィッシュ心筋細胞のWNT/βカテニンシグナルを可視化したところ、心房と心室の間に形成される房室管領域で成体まで持続的に活性化することを見出した。そこで、成体心筋細胞でのWNT/βカテニンシグナル活性化の意義の解明を目指した。心筋細胞でのWNT/βカテニンシグナルは、心拍依存性に房室管に発現するWNTによって制御されており、心臓に血液を供給する冠血管の形成に必要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓再生が可能であるゼブラフィッシュの冠血管形成メカニズムの解明は、発生学研究だけでなく、心臓再生研究でも重要な課題である。ゼブラフィッシュの冠血管は生後1ヶ月以降に房室管領域の心内膜内皮細胞から形成されるが、なぜ房室管から形成されるかは明らかになっていない。本研究によって、WNT/βカテニンシグナルを活性化心筋細胞による、新たな冠血管形成調節機構の存在が示唆された。房室管でのWNT/βカテニンシグナルの活性化は、冠血管が房室管から形成される理由の一つとなる可能性がある。
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