研究課題/領域番号 |
18K15028
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
永井 裕崇 神戸大学, 医学研究科, 助教 (30814587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ストレス / ミクログリア / シナプス / 三次元電顕 / 膨張顕微鏡法 / 社会ストレス / マウス / 軸索 / 電子顕微鏡 / 神経グリア相互作用 |
研究成果の概要 |
社会や環境より受けるストレスは内側前頭前皮質(mPFC)や海馬の神経細胞の機能形態変化を生じ認知情動変容を招く。この機序として脳や末梢における炎症が重要であるが、脳内炎症を司るミクログリアと神経細胞との間に生じる相互作用の実態及び機序には不明な点が多い。本研究では、雄のC57BL/6マウスに社会的敗北ストレスを与え、mPFCにおけるミクログリアと神経細胞を三次元電子顕微鏡と超解像顕微鏡により可視化し、ストレスによる神経グリア相互作用変化を調べた。その結果、ストレスは、ミクログリアと神経細胞の接触面積を亢進することが分かった。またこの現象が皮質II/III層に特異的に生じることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレスによる脳機能変化において脳内炎症やミクログリア活性化の意義は確立されてきたものの、神経細胞へ与える影響は不明な部分が多い。本研究はミクログリアと神経細胞が直接的に相互作用することを三次元電子顕微鏡及び超解像イメージングを用いて示し、神経―ミクログリア界面という新たな現象を見出した。今後は本現象を担う分子機序を明らかにすることによってストレス及び精神疾患の新たな創薬標的候補の創出に繋がると考えられる。
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