研究課題/領域番号 |
18K15032
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
三上 義礼 東邦大学, 医学部, 助教 (80532671)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病性心筋症 / 拡張機能障害 / 一酸化窒素 / インスリン / カルシウム / ホスホランバン / 心腎連関 / 糖尿病 / 心室筋 / 臓器連関 / eNOS / 心筋 |
研究成果の概要 |
糖尿病性心筋症の早期に認められる拡張障害の原因である心筋細胞カルシウムシグナル制御破綻の分子機序解明を目的として、ストレプトゾトシン(STZ)誘導1型糖尿病モデルマウスの解析を行った。STZ投与後4週間では拡張能が低下し、心室ホスホランバン(PLN)、eNOSのリン酸化レベルが低下したものの、インスリン投与により血糖値によらず回復した。定常状態のPLNのリン酸化は、インスリン-NO-PKG経路によって維持されることを見出した。インスリン作用不足によるPLNリン酸化レベルの低下が、糖尿病性心筋症の発症と進展に寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、糖尿病性心筋症早期にみられる拡張機能障害の発症に、インスリンシグナル下流NO/PKG経路の不全が寄与することを見出したものである。糖尿病性心筋症の早期ステージにおけるカルシウムシグナルの制御機構破綻の分子機序を明らかにしたという学術的意義がある。同時に、早期での治療介入の重要性、および、糖尿病性心筋症の新規治療標的としてのインスリン/NO/PKGシグナル経路を示した点において社会的意義がある。
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