研究課題/領域番号 |
18K15035
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
西中 崇 近畿大学, 医学部, 講師 (50786184)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳卒中 / neurovascular unit / 血管内皮細胞 / マクロファージ / 終末糖化産物 / 血管新生 / HMGB1 / 血小板 / high mobility group box1 / 神経再生 / 自発運動 |
研究成果の概要 |
脳卒中自然発症モデル動物において、再生誘導因子の候補としてdamage -associated molecular patern(DAMP)の1つであるhigh mobility group box1(HMGB1)に着目し、HMGB1の変化や血管新生に対する関与を検討した。脳卒中発症に伴い脳病変部や血漿中HMGB1量の低下を認めた。HMGB1供給源の一つである血小板は脳卒中発症3週間前から容積の増大をきたすことを見出した。リンパ球数の減少も同様の時期から認められた。HMGB1自体には血管新生促進作用が認められなかったが、HMGB1と共通の受容体に作用する終末糖化産物は血管新生を促進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中発症に至る過程におけるHMGB1の挙動に関する知見を得た。脳卒中を自然発症するモデル動物の特性を生かし、HMGB1の供給源として検討を進めた血球系の解析において、脳卒中発症前の変動をとらえることができた。血小板の大型化とリンパ球の低下は脳卒中の発症を事前に予測するために有用な特徴であり、バイオマーカーとして利用できる可能性がある。これらのパラメーターは簡便でかつ低コストで測定可能であるため、今後、臨床研究への応用が期待できる。
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