研究課題/領域番号 |
18K15043
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2019) 新潟大学 (2018) |
研究代表者 |
蔭山 俊 順天堂大学, 医学部, 助教 (30624225)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オートファジー / Alfy / 小胞輸送経路 / 自閉症スペクトラム症 / 神経突起 / Rab / メンブレントラフィック / 選択的オートファジー / GABARAP / アダプタータンパク質 / 小胞輸送 |
研究成果の概要 |
標的分子を選択的にリソソームにて分解する選択的オートファジーの障害は疾患発症の要因になりうるが、その分子機構は未だ不明な点が多い。本課題では、選択的オートファジー関連タンパク質の一つであり、自閉症スペクトラム症の原因遺伝子として同定されているAlfyに焦点を絞り、細胞機能ならびにマウス個体での生理機能を解析した。その結果、Alfyはオートファジーに必須ではなく、小胞輸送経路の制御から神経突起形成に関わることを明らかにした。さらに、神経特異的Alfy欠損脳は形成不全を示すことを見出した。これらの結果は、Alfyが胎生期の脳形成に関わることを意味している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
選択的オートファジーの破綻に起因する疾患発症の分子病態を明らかにすることは、新規治療法の開発の上で必要不可欠である。本課題の研究対象であるAlfyは、近年、自閉症スペクトラム症の原因遺伝子として同定されたが、疾患発症とオートファジーとの関連は明らかにされていない。本課題では、Alfyが小胞輸送経路への関わりから、神経突起形成ならびに胎生期の脳形成に関連することを明らかにした。本研究により得られた結果は、Alfyの機能の全貌を明らかにするための基礎的知見となり、今後の病態発症機序の解明に役立つと期待される。
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