研究課題/領域番号 |
18K15060
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 秋田大学 (2019) 東京医科歯科大学 (2018) |
研究代表者 |
安 健博 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (40723771)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 動脈硬化症 / MKL1 / マクロファージ / 細胞増殖 / MRTF-A / 動脈硬化 / 脂肪萎縮症 |
研究成果の概要 |
樹立したマクロファージ特異的にMKL1遺伝子を高発現するトランスジェニックマウス(MKL1-TgM)を用いて、動脈硬化モデル動物であるApoE欠損マクス(ApoE-KO)と交配して作製したApoE-KO/MKL1-TgMは、動脈硬化病態形成が促進し、動脈硬化巣におけるマクロファージの蓄積がより顕著であることを見出した。MKL1遺伝子による動脈硬化促進の分子メカニズムを解析したところ、ApoE-KO/MKL1-TgM由来のマクロファージは細胞増殖能が亢進しており、一方でアポトーシスが抑制されていた。さらに、MKL1の発現増強は、CDKI遺伝子ファミリーの発現を抑制していることを突き止めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冠動脈硬化症の成因については、生活習慣の蓄積と同時に、遺伝的背景が発症や進展を左右することが知られており、従って、ゲノム多様性の観点から、冠動脈硬化症の形成機構を分子レベルで解明し、その知見を予防または治療に繋ぐ研究成果を提供することが、社会的にも要請されている。先行研究において、網羅的ゲノム解析から新たな冠動脈疾患関連遺伝子座としてのMKL1遺伝子多型の同定し、本研究課題において、MKL1による動脈硬化症の分子機構を明らかにすることは、とりわけ世界的にも例のない高齢化社会を迎えているわが国において、健康長寿社会を実現するために必要な研究成果である。
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