研究課題/領域番号 |
18K15064
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木村 公一 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (60595370)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | CKAP4 / DKK1 / エクソソーム / コンパニオン診断 / 腫瘍マーカー |
研究成果の概要 |
本研究では、分泌タンパク質DKK1の新規受容体CKAP4のエクソソームへの移行に関与する遺伝子を検索し、ALIX、Rab27a、Rab27b、VPS26a、およびVPS35が重要であることを明らかにした。さらに、膵がん患者血清エクソソーム中CKAP4を測定し、膵がん手術症例のうち免疫染色でCKAP4が陽性の症例の血清CKAP4が、健常人、および免疫染色でCKAP4が陰性の症例に比べて有意に高値になることを明らかにした。以上の結果から、エクソソーム中CKAP4が膵がん症例の中でCKAP4の発現している症例を同定するための新規腫瘍マーカーとなりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性がんである膵がんにおいて新規治療法が求められており、これまでにDKK1-CKAP4シグナルが膵がんの新規治療標的になりうることを明らかにしている。本研究では、CKAP4のエクソソームへの移行メカニズムを明らかにし、血清エクソソーム中CKAP4の測定法を開発した。さらに、血清CKAP4が膵がん症例でCKAP4が発現する症例(DKK1-CKAP4シグナルが活性化する可能性がある症例)を同定するためのコンパニオン診断薬となりうることを明らかした。 本研究成果は、DKK1-CKAP4シグナルを標的としたがんの新規診断法および治療法の開発につながる可能性があり、その社会的意義は大きい。
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