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肥満誘導性肝がんにおける老化細胞由来のエクソソームの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15073
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

羅 智文  公益財団法人がん研究会, がん研究所 細胞老化プロジェクト, 研究員 (40816998)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード脂肪肝 / 代謝 / 細胞老化 / 肥満誘導性肝癌 / エクソソーム
研究成果の概要

近年、様々な研究や疫学調査の結果から、肥満はがんの発症を促進することが指摘されている。申請者はこれまでに肥満による肝がんの発症機構の一つとして、肝臓の肝星細胞の細胞老化に着目して研究を行い、細胞老化を起こした肝星細胞が肝がんの進展を促進することを報告。しかし、細胞老化を起こした肝星細胞が肝実質細胞を腫瘍化する詳細な分子機構は未だ解明されていない。一方で、最近の研究により細胞から分泌された細胞外分泌小胞が周囲の細胞の腫瘍化を促進することが報告されている。そこで、本研究では細胞老化を起こした肝星細胞より分泌される細胞外分泌小胞に着目し、肝実質細胞の腫瘍化を引き起こす分子メカニズムについて解析した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究から、申請者は肥満誘導性肝がんモデルマウスの腫瘍部において著しい代謝変化が起きていることを明らかにした。更に、申請者脂肪肝を模した条件下で肝星細胞を培養したところ、肝星細胞における細胞外分泌小胞の分泌量が増加することがわかった。また、脂肪肝を模した条件で肝星細胞株と肝臓がん細胞株を共培養したところ、細胞における代謝遺伝子の発現パターンが変化することを明らかにした。このことから、肝腫瘍内にこれらの細胞が細胞外分泌小胞を介して相互作用し、細胞の代謝経路に影響を与えていることが示唆された。そのため、細胞老化を起こした肝星細胞を標的した新規の肝がん治療法や予防法の開発につながる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] DNA Damage Regulates Senescence-Associated Extracellular Vesicle Release via the Ceramide Pathway to Prevent Excessive Inflammatory Responses2020

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Kazuhiro、Okada Ryo、Loo Tze Mun、Miyata Kenichi、Nakamura Asako J.、Takahashi Akiko
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 21 号: 10 ページ: 3720-3720

    • DOI

      10.3390/ijms21103720

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Cellular senescence and senescence‐associated secretory phenotype via the cGAS‐STING signaling pathway in cancer2019

    • 著者名/発表者名
      Loo Tze Mun、Miyata Kenichi、Tanaka Yoko、Takahashi Akiko
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 111 号: 2 ページ: 304-311

    • DOI

      10.1111/cas.14266

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-02-19  

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