研究課題/領域番号 |
18K15076
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齊藤 涼子 東北大学, 大学病院, 講師 (30733349)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | EGFR-TKI / 腫瘍内免疫微小環境 / miR-1 / 治療効果予測因子 / 免疫療法 / Mef2C / miRNA / 免疫チェックポイント / EGFR-TKI耐性 / 免疫微小環境 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は肺癌におけるepidermal growth factor receptor tyrosine kinase inhibitor (EGFR-TKI)耐性獲得後の免疫療法治療効果予測因子の同定である。EGFR-TKI耐性獲得前後の腫瘍内免疫微小環境の変化についてのヒト肺癌組織、培養細胞株を用いた網羅的検討の結果、EGFR-TKI耐性獲得後にmyocyte enhancer factor 2Cの上昇を介したmiR-1の発現増加により腫瘍内リンパ球遊走が抑制され得ることが明らかとなった。miR-1の、EGFR-TKI耐性獲得後の免疫療法の治療効果予測因子としての可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR-TKI耐性獲得後にmiR-1が上昇している症例ではICIの治療効果は乏しいものの臨床予後は良好である可能性が高く、化学療法を含めたICI以外の治療を積極的に進めるマーカーとなり得ると考えられた。今回の結果を踏まえ、今後ヒト血清・ヒト組織におけるmiR-1発現の変化が有用となれば、現行の病理組織に基づく治療効果予測のheterogeneityによる問題点を補填することが可能となるであろう。以上より、我々の研究成果はEGFR-TKI耐性獲得肺癌患者の治療選択および治療戦略の発展に,今後多大なる貢献を果たすと考えられる.
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