研究課題
若手研究
悪性腫瘍の進行の過程で、腫瘍細胞の動態に関する特性は極めて重要な因子であると以前から認識されてきたが、細胞の動態に関わる情報を従来の組織標本から取得するのは困難であった。本研究では、生体イメージング技術を用いてモデル動物を観察し、腫瘍の増大・進行過程における腫瘍細胞の動態を可視化した。そして腫瘍の進行を早期に検出でき、臨床医学でのがん組織診断に応用できるような因子の抽出を行った。さらに、確立した評価系がヒト組織でも実際に適用できることを見出した。
悪性腫瘍(がん)の早期発見は現在の本邦の医療状況では最重要課題といえる課題であり、本研究で見出された成果の社会的意義は極めて大きい。また、病理学に立脚した基礎研究成果と光学イメージング技術との融合が、非常に大きな意義があることを示すものでもある。さらに現時点では国際的にも同様の報告例は未だなく、独自性の高い内容で学術的にも大きな意義がある。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Nat Immunol.
巻: 20 号: 12 ページ: 1631-1643
10.1038/s41590-019-0526-7
Diagnostic Pathology
巻: 13 号: 1 ページ: 27-27
10.1186/s13000-018-0706-z