研究課題/領域番号 |
18K15087
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2019-2021) 奈良県立医科大学 (2018) |
研究代表者 |
中井 登紀子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (00619538)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺腫瘍 / 癌 / EGFR遺伝子 / 肺癌 / 弾性線維 / 遺伝子変異 / 肺腺癌 |
研究成果の概要 |
弾性線維増加を伴う上皮内腺癌/置換型腺癌および微小結節性肺胞上皮過形成には上皮の肺胞上皮置換性増生とsubepithelial myofibroblast(SEMF) の存在が確認できたが、硬化性肺胞上皮腫では弾性線維増加やSEMFの存在は認められなかったことから肺腺系腫瘍の弾性線維形成において腺系腫瘍細胞の肺胞上皮置換性増殖と腫瘍細胞直下のSEMFの存在が重要であることが推察された。また、EGFR遺伝子変異肺腺癌では、EGFR遺伝子変異の検出されていない肺腺癌に比して肺胞上皮置換性増殖成分の割合が多く、弾性線維量も有意に増加していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌に対する治療においては、組織型はもとより遺伝子変異や特異的蛋白発現状況などを様々な検査が施行され、検査結果に則って治療方針が決定する。特に遺伝子変異を標的とした治療は大きく患者の予後に寄与することから、積極的な検査が推奨されているが、検査には更なる時間と検査のための医療費を要することとなる。本研究において、病理学的診断に用いる手術検体のHE(Hematoxylin-Eosin)染色標本や特殊染色標本から得られるEGFR遺伝子変異肺癌の特徴の一つが明らかとなり、EGFR遺伝子変異肺癌の可能性を予測し、診断および治療方針決定をより迅速に行うことができると考える。
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