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DLK遺伝子は肺癌における神経内分泌形質発現のトリガーか

研究課題

研究課題/領域番号 18K15091
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関獨協医科大学

研究代表者

石井 順  獨協医科大学, 医学部, 助教 (80749599)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード神経内分泌形質 / 肺癌 / 悪性形質 / DLK1 / 増殖因子 / 増殖活性 / 小細胞肺癌 / 細胞増殖 / Growth factor / Delta-Notch / 腫瘍内不均一性 / 3/4型POU遺伝子
研究成果の概要

肺癌の悪性化にはNeuro-Endocrine (NE) 形質が関与すると言われる。我々はNE形質が3/4型POU遺伝子により惹起されることを明らかにしたが、その発現機序は不明であった。研究代表者はNE形質がNotch受容体シグナルに抑制されること、またNE形質を有する肺癌細胞がNotchシグナルの抑制性リガンド・DLK1を高発現する点に着目し、「DLK1→Notch抑制→3/4型POU型転写因子→NE形質発現」というカスケードが存在すると考え検討した。その結果、DLK1発現がNE形質発現に与える影響は限定的であるが、増殖因子を介した別のルートから肺癌細胞の増殖に深く関与することがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺癌は致死率の高い悪性腫瘍であり、その悪性化に関与するNE形質の発現機序や、増殖機序の解明は急務である。本研究により、NE形質を有する肺癌が高度に発現するDLK1が、NE形質やその誘導因子である3/4型POU遺伝子発現に大きくは影響しないことが明らかとなり、NE形質発現メカニズムの全貌解明に一歩近づいた。またMinor populationであるDLK1強発現肺癌細胞が、IGF2やNTSといった増殖因子の発現を介してNE形質を有する肺癌細胞集団全体の増殖に寄与する可能性が明らかにされた。本研究の発展により、増殖因子あるいはその供給細胞を標的とした新規治療への応用が期待される。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 小細胞肺癌細胞集団中のDLK1強陽性細胞は幼若神経マーカーを発現する2020

    • 著者名/発表者名
      石井 順、矢澤華子、柏木維人、平松千恵、岩本雅美、正和明哲、矢澤卓也
    • 学会等名
      第109回 日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 小細胞肺癌細胞集団中のDLK1強陽性細胞は幼若神経マーカーを発現する2020

    • 著者名/発表者名
      石井順, 矢澤華子, 柏木維人, 平松千恵, 岩本雅美, 正和明哲, 矢澤卓也
    • 学会等名
      第109回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 小細胞肺癌細胞集団におけるDLK1陽性細胞は増殖に寄与する2019

    • 著者名/発表者名
      石井順、矢澤華子、柏木維人、鈴木盛一郎、平松千恵、岩本雅美、太田昌幸、正和明哲、矢澤卓也
    • 学会等名
      第108回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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