研究課題/領域番号 |
18K15094
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
眞杉 洋平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90528598)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 膵がん / 免疫療法 / 間質標的治療 / 腫瘍不均一 / Tリンパ球 / 腫瘍微小環境 / 腫瘍免疫 / 間質療法 / 腫瘍内不均一 / 画像解析 / 免疫抑制 / 膵癌 / 免疫 / 人体病理学 |
研究成果の概要 |
細胞傷害性T細胞(CD8+細胞)の組織内密度を定量測定する画像診断技術を開発し、腫瘍中心と辺縁の免疫反応の違いに基づき、200症例以上の膵癌症例について抗腫瘍免疫活性および免疫抑制活性をこれらの指標を数値化する手法を確立した。続いて、これらの指標の臨床病理学的意義を明らかにした。さらに免疫抑制活性と量ならびに空間的に逆相関する免疫抑制因子を検証し、特殊な間質組成をもつ膵がんの一群を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治がんの代表である膵癌に対する治療が模索される中、腫瘍間質の修飾により免疫治療効果が顕著に増強されることが明らかとなりつつある。本研究は、患者組織の精緻な定量解析を用いて、ヒト膵癌における腫瘍内CD8+T細胞除去に中心的役割を果たす有力な因子として、ある特定の線維芽細胞サブタイプを見出し、この線維芽細胞サブタイプに富む膵がんは、強力な免疫抑制活性で特徴づけられる一群であることを発見した。この結果は、膵癌モデルマウスを用いた先行研究結果によって支持されるヒト組織でのエビデンスであり、免疫療法との併用を想定した間質標的治療の実現には、治療に反応する群を選定する患者層別が重要であると考えられる。
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