研究成果の概要 |
EZH2複合体によるヒストンH3 (H3K27)のメチレーションおよびp16の遺伝子サイレンシングはがんの進展におけるエピジェネティック機構である。我々は肝内胆管癌および中間型肝癌を対象として、EZH2, H3K27me3, p16の発現を免疫組織学的に検討した。EZH2, H3K27me3, p16は、肝内胆管癌においてそれぞれ71%, 73%, 34%陽性、中間型肝癌においてそれぞれ63%, 54%, 24%陽性であった。いずれの癌腫においてもEZH2の発現とH3K27me3の発現に正の相関が認められた。EZH2, H3K27me3, p16の発現の有無と予後の関連は認められなかった。
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