研究課題/領域番号 |
18K15112
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
久保田 暁彦 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (60785575)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | IL-21 / 急性心筋梗塞 / 炎症 / 創傷治癒 / CD4陽性T細胞 / マクロファージ / 心筋梗塞 / サイトカイン / 組織修復 / 急性炎症 / インターロイキン21 / myocardila infarction / heart failure / cardiac fibrosis / inflammatory cell |
研究成果の概要 |
急性心筋梗塞後の心不全の発症・進展におけるIL-21の役割に着目し、(1)IL-21受容体がM2マクロファージ(M2)に高発現していること、(2)CD4+T細胞がIL-21を産生すること、(3)IL-21欠損マウスは心筋梗塞後の生存率が高く、心機能低下が起こりにくいこと、(4)IL-21欠損マウスは梗塞領域の組織修復が早く誘導されること、(5)IL-21欠損マウスではM2の数が増加すること、(6)IL-21によりM2のアポトーシスが誘導されること、(7)野生型マウスにおいて、IL-21中和抗体投与群は、非投与群に比べ、心筋梗塞後の生存率が高く、心機能低下が起こりにくいこと、を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性心筋梗塞後にCD4+T細胞が活性化すると、炎症を引き起こすM1マクロファージ(M1)が減少し、組織修復を促進させるM2が増加することが知られているが、活性化されたCD4+T細胞が如何にしてM1/M2バランスを制御するのかは未だ明らかとなっていない。本研究ではCD4+T細胞とM2を結ぶ分子の1つとしてIL-21を特定し、急性心筋梗塞後の心不全発症・進展におけるIL-21の役割及びその作用メカニズムを解明し、心筋梗塞後の炎症と組織修復に関する新しい知見を得ることができた。また、IL-21中和による生存率、心機能の改善を確認でき、心筋梗塞後の心不全に対する新たな治療法の可能性を示した。
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