研究課題/領域番号 |
18K15115
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
千葉 朋希 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00645830)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 長鎖非コードRNA / 炎症性サイトカイン / 炎症性腸疾患 / 転写制御 |
研究成果の概要 |
近年の大規模なトランスクリプトーム解析によりゲノムの多くの領域からたんぱく質をコードしないRNA(lncRNA)が転写されていることが明らかになってきた。これまでに炎症性サイトカインの発現を正に制御する新規lncRNAを同定し、LASCと名付けた。LASCはIL-6やGM-CSFといった炎症性サイトカインの発現を転写レベルで制御することを明らかにした。LASCノックアウトマウスは炎症性腸疾患に対して感受性を示し、粘膜固有層細胞においてIL-6などの炎症性サイトカインの発現が低下しいた。以上のことから、LASCが炎症性サイトカインの発現制御を介して腸管の恒常性維持に重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトやマウスにおいて、タンパク質をコードしない非コードRNA(non-coding RNA)は20,000種類以上あると推定されている。その多くは機能を持たないRNAであると考えられているが、一部のRNAは生命機能に重要な役割を果たしている。新たに同定したLASCは炎症性サイトカインの発現に重要な長鎖非コードRNAであり、個体における炎症性疾患に重要な非コードRNAであることが示された。
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