研究課題/領域番号 |
18K15144
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
楠屋 陽子 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任助教 (50711149)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 病原性真菌 / 銅 / 銅ホメオスタシス / 環境応答 / 感染機構 / アスペルギルスフミガタス / Aspergillus fumigatus / 銅耐性化株 / 全ゲノムシーケンス / RNA-seq / 遺伝子発現比較 / 免疫応答 |
研究成果の概要 |
高濃度の銅環境に対する病原性真菌の応答の解明は、宿主内に存在する高濃度の銅による殺菌システムに適応し、宿主内で感染拡大する機構を知る重要な手がかりとなる。本研究では、病原性真菌アスペルギルスフミガタスを高濃度の銅を添加した培地で継代培養し、銅耐性化させることで銅環境に適応する機構で起こる現象およびゲノムに生じる変化に関する知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宿主には侵入してきた病原性真菌を高濃度の銅によって殺菌する免疫システムが備わっているが、その作用機序には未だ不明な点が存在する。更に近年、病原性真菌アスペルギルスフミガタスではアゾール系薬剤を使用した治療過程により患者から出現するアゾール系薬剤耐性菌だけでなく、農薬の分布等による環境中に広く分布するアスペルギルスフミガタスのアゾール系薬剤耐性化株が問題となっている。これらのことから、高濃度の銅環境で継代培養されたアスペルギルスフミガタスの解析により得られた知見は宿主の免疫システムの作用機序やアゾール系薬剤以外の新規の薬剤標的因子の発見と治療法の開発に役立つ可能性があると考える。
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