研究課題/領域番号 |
18K15156
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
李 謙一 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (80721711)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 腸管出血性大腸菌 / ゲノム解析 / ラムダ様ファージ / 志賀毒素 / 志賀毒素ファージ |
研究成果の概要 |
腸管出血性大腸菌(EHEC)が有する志賀毒素(Stx)ファージの配列解析等によって、Stxファージや類似ファージが同毒素産生に与える影響を考察した。 EHEC O157の解析では、Stxファージおよび類似ラムダファージ欠損株を作製した結果、一部のStx類似ラムダファージ欠損株では、Stx産生パターンが変化することが明らかとなった。EHEC O111等におけるStxファージ塩基配列全長の決定などによって、同一血清型内でも複数種のStxファージが存在すること、血清型が異なっても同一のStxファージが検出されることなどを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管出血性大腸菌(EHEC)は、国内で年間3,000名以上の感染者が報告され、溶血性尿毒症症候群等の重症例では患者が死に至ることもある。同感染症の重症化には、志賀毒素(Stx)の産生が関与しており、同毒素のサブタイプや産生量が重要であると考えられる。しかし、Stxファージの多様性Stxファージの多様性やファージ間の作用については、不明な点が多い。本研究で明らかとなった知見は、今後同感染症の治療や予後予測に有用であると考えられる。
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