研究課題/領域番号 |
18K15162
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
神沼 智裕 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 免疫老化プロジェクト, プロジェクト研究員 (30794044)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 結核 / BCGワクチン / カニクイザル / マクロファージ / 感染症 / 免疫学 / SOCS1 / BCG / 細胞性免疫 / サル動物モデル |
研究成果の概要 |
結核はわが国においても最大級の感染症である。結核予防ワクチンとしてBCGワクチンがあるものの、肺結核に対する明確な予防効果は認められていない。そこで本研究は、現行のBCGワクチンよりも有効な新規BCGワクチン開発の基盤づくりを目指した。我々は、BCGなど抗酸菌の宿主免疫反応を負に調節するSOCS1に着目し、SOCS1のアンタゴニストとして働くSOCS1変異体(SOCS1DN)を搭載したBCG株を作製した。作製したBCG-cynoSOCS1DNをワクチン株としてカニクイザルに接種した結果、現行BCGよりも炎症を軽減させ、T細胞応答を上昇させる有用性の高いワクチンであることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核を予防する手段としてBCGワクチンがあるが、肺結核に対する明確な予防効果は認められていない。そういった背景から世界中で肺結核予防ワクチンの研究開発が活発に行われている。しかしながら、未だ臨床の現場では有効なワクチンは存在していない。本研究では、世界的にも安全性の高いBCG Tokyo株を用いて、BCG-cynoSOCS1DNを作製した。この株を肺結核モデル動物であるカニクイザルをモデルとして用いて検証を行った。その結果、炎症反応を軽減させ、かつ効果のあるワクチン候補株の作製に成功した。
|