研究課題/領域番号 |
18K15173
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
庄司 正樹 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (00636821)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 抗インフルエンザ薬 / バクチオール / 標的宿主タンパク質 / LC-MS/MS解析 / 抗インフルエンザ活性 / 標的因子 / インフルエンザウイルス / 抗ウイルス剤 / 標的探索 / 宿主タンパク質 / タンパク質解析 / 抗ウイルス薬 / 標的分子 / 宿主因子 |
研究成果の概要 |
我々は、バクチオールと結合する宿主因子を同定するための分子プローブを合成し、結合する宿主タンパク質を発見した。さらに、このタンパク質をLC-MS/MS解析したところ、宿主因子Xであると同定された。次に、宿主因子Xがバクチオールと結合することを確かめるために、様々な細胞株のタンパク抽出液でプルダウンアッセイ後、特異抗体でウェスタンブロット解析した。その結果、バクチオールを結合させたプローブでのみ、タンパク質Xが検出されたことから、バクチオールが宿主因子Xと結合することが示された。 したがって、バクチオールは、宿主タンパク質Xと結合することで、抗インフルエンザ活性を示すのではないかと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により同定された宿主因子Xは、これまでの研究により、インフルエンザウイルスの感染で発現上昇し、siRNAで発現抑制させると産生ウイルス量が減少することが報告されている。したがって、バクチオールを基盤として、宿主因子Xと強く結合する誘導体をデザイン後合成し、有効性および安全性の高い候補化合物を作製することができる。また、宿主因子Xを標的とした他の候補化合物も探索できる。さらに、有望なバクチオール誘導体およびその他化合物がインフルエンザウイルスのみならず他のウイルスにも効果を示すか調べることで、宿主因子Xを標的とした耐性ウイルスが出現しにくい新たな抗ウイルス薬の開発に繋げられる。
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