研究課題/領域番号 |
18K15174
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
高橋 健太 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (80711689)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 進行性多巣性白質脳症 / JCウイルス / マイクロRNA / In situ hybridization / JCポリオーマウイルス |
研究成果の概要 |
進行性多巣性白質脳症はJCウイルスにより、主に免疫抑制状態の患者で発症する脱髄疾患である。マイクロRNAはゲノムにコードされる20塩基ほどの短いRNAで、他の遺伝子の発現を調節する。 本研究ではウイルス由来マイクロRNAを検出するin situ hybridizationの技術を確立し、進行性多巣性白質脳症の組織標本上でウイルス由来マイクロRNAが感染細胞の核に発現することを世界で初めて示した。培養細胞を用いた実験系では、ウイルス由来マイクロRNAがウイルス自身の増殖を抑制することを明らかにした。 ウイルス由来マイクロRNAを標的とした、感染症の新しい病理診断や新規治療法の開発が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではウイルス由来のマイクロRNAに着眼し、JCウイルス感染症である進行性多巣性白質脳症の実際の病理組織標本上で、ウイルス由来マイクロRNAの感染細胞における局在を世界で初めて明瞭に示した。また培養細胞を用いた実験系では、ウイルス由来マイクロRNAがウイルス自身の増殖に抑制的に作用していることを明らかにした。 ウイルス由来マイクロRNAを標的とした、感染症の新しい病理組織診断法や新規治療法の開発が期待される。
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