研究課題/領域番号 |
18K15182
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山野 友義 金沢大学, 医学系, 助教 (40724183)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 免疫寛容 / Aire / 胸腺 / 末梢性免疫寛容 / 自然リンパ球 |
研究成果の概要 |
ヒト遺伝性自己免疫疾患APECEDはAire遺伝子の変異によって引き起こされる自己免疫疾患である。Aireは胸腺髄質上皮細胞特異的に発現し、胸腺内で自己反応性T細胞を除去するのに必須の因子の1つと考えられている。 本研究で申請者は末梢リンパ組織において3型自然リンパ球の特徴を持つ細胞分画の一部にAireを発現する分画(AireILC3様細胞)の存在を発見した。またAireILC3様細胞は3型自然リンパ球(ILC3)の特徴を持つ点、AireILC3様細胞はRORrt依存的に分化することを示した。AireILC3様細胞は末梢リンパ組織で自己反応性T細胞に末梢性の寛容を誘導することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患は本来自己を守るための免疫系が自己を攻撃してしまうためにおこる疾患で、その根本的な治療法は未だ確立されておらず、また多くの場合その発症の原因がわかっていない。 Aire遺伝子は免疫寛容に必須の遺伝子で、最近リンパ節にもAireの発現が報告されていたが、どの細胞がAireを発現しているかは議論があった。本研究はリンパ節でAireを発現する細胞は何であるのかという議論に終止符を打つものであり,免疫寛容の一部を担う新たな細胞を発見したものである。このような知見の積み重ねによって,将来,原因が不明である膠原病や自己免疫疾患に対する原因解明およびその治療法の確立につながることが期待される。
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