研究課題/領域番号 |
18K15186
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中濱 泰祐 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10636187)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | RNA編集 / 自己免疫疾患 / T細胞成熟 / Adar1 / 獲得免疫 |
研究成果の概要 |
2本鎖RNA中のアデノシンをイノシンへと置換するRNA編集はADAR1により触媒され、これには内在RNAがセンサー分子MDA5によって非自己として認識されることを防ぐ機能がある。一方、RNA編集は特に胸腺において高頻度で生じるが、その生理的意義は不明であった。本研究では、MDA5経路に依存的・非依存的なADAR1の機能の両方がT細胞成熟に必要であることを見出した。さらに、T細胞特異的ADAR1欠損マウスでは、自己反応性T細胞を除去する負の選択に異常が生じ、自己免疫症状が惹起されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNA編集には内在RNAがMDA5によって非自己として認識されることを回避する機能があるが、RNA編集が胸腺において高頻度で生じるにも関わらず、その生理的意義は不明であった。本研究成果は、RNA編集が自己反応性T細胞を適切に排除し、自己免疫症状を抑える作用があることを示すものであり、自己免疫疾患の治療に向けた分子基盤情報の確立に繋がる。
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