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エピジェネティクス修飾による抗腫瘍免疫増強法の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K15196
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関富山県立大学

研究代表者

古澤 之裕  富山県立大学, 工学部, 講師 (80632306)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードエピジェネティクス / がん免疫 / Treg / PD-L1 / 制御性T細胞
研究成果の概要

悪性腫瘍に対する薬剤療法は、従来の細胞毒性薬から分子標的薬の使用へと転換が進み、抗体医薬品を使用したがん免疫療法が優秀な成績を収めている。一方、抗体医薬品を用いたがん免疫療法は、極めて高コストであることから、医療費の圧迫が問題視されている。本研究では、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を標的とした低分子化合物に着目し、HDAC阻害薬によるがん免疫療法への可能性を模索した。今回検討したHDACアイソザイムの選択的阻害薬の中に、腫瘍に対する免疫抑制を担う制御性T細胞の分化を抑制するだけでなく、腫瘍が免疫抑制を示すための細胞膜表面分子であるPD-L1の発現を抑制するものがあることを発見した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性腫瘍に対する治療法として、近年抗体医薬品を用いたがん免疫療法が開発され、臨床で良好な成績を収めている。一方、抗体医薬品は従来の低分子化合物をベースとした薬剤と比較して薬価が著しく高く、患者のQOLの低下や医療費の圧迫が懸念されている。本研究ではエピジェネティクス機構を標的とした低分子化合物が、がん免疫療法の標的となる分子の発現を阻害することや、がん免疫の抑制を担うヘルパーT細胞サブセットの分化を抑制することを見出した。この知見を発展させ、低分子化合物をベースとした新たながん免疫療法の薬を開発することができれば、近年の抗体医薬品の薬価の問題をカバーできると期待できる。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-02-19  

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