研究課題/領域番号 |
18K15212
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山田 大祐 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50733680)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨肉腫 / PRRX1 / 転移 / PKAシグナル / 薬剤抵抗性 / がん遺伝子 / がん幹細胞 / 肉腫 / 薬剤耐性 |
研究成果の概要 |
骨肉腫における転写制御因子PRRX1の機能を明らかにするために、まず臨床検体を用いた解析を行った結果、PRRX1の発現量が高い骨肉腫は予後不良を示すことが明らかとなった。さらに、ヒト骨肉腫細胞株である143BでPRRX1をノックダウンさせた結果、細胞増殖能や浸潤能の低下、ならびにドキソルビシンへの感受性の増加が生じることが判明した。さらに、PRRX1ノックダウンによりRNA transcriptomeがforskolin暴露サンプルのものと類似するようになることも判明した。以上の結果から、PRRX1はPKAシグナルの制御を介して骨肉腫の悪性化を誘導していることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発生過程において、PRRX1は四肢に存在する肢芽間葉系細胞に発現していることが報告されているが、骨肉腫における機能に関しては解析がなされていなかった。本研究により、ヒト骨肉腫においてPRRX1が悪性化促進因子として機能することが明らかとなり、さらにPKAシグナルがPRRX1を介した骨肉腫の悪性化に関与している可能性が示唆された。以上の結果より、PRRX1の高発現による腫瘍の悪性化メカニズムの解明につながる知見が得られただけでなく、PRRX1が骨肉腫治療の有望な治療標的になることが明らかとなった。
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