研究課題/領域番号 |
18K15229
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東京大学 (2019) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2018) |
研究代表者 |
六反 啓文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00782559)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 胃腫瘍 / 胃腺腫 / 悪性化 / APC / ARID2 / 体細胞変異 / 初期変異 / ドライバー変異 / dysplasia / がんゲノム / シークエンス解析 / 悪性化機構 |
研究成果の概要 |
近年、早期胃腫瘍のうち腺腫などへ分類される低異型度病変も増えている。これらの病変は一部が悪性度を増し癌化していくため、その分子基盤の解明や、リスク予測に資するマーカーが求められている。本研究においてターゲットDNAシークエンスを施行した結果、低異型度腫瘍を含む胃の分化型上皮内腫瘍が癌化していくか否かは、初期変異(APC, TP53)により概ね規定されていることが見出された。APC・ARID2共変異は低異型度上皮内腫瘍でしばしば見られる一方、この組み合わせが癌化しにくい低リスク群の特徴であることが示唆された。更に、APC変異陽性進行胃癌を対象とした検証やmulti-region解析も進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃の分化型上皮内腫瘍における初期変異が同定され、悪性度に関連するゲノム異常の理解が進んだ。また、悪性化しにくい変異の組み合わせも同定されたことから、個別化医療に役立つ可能性がある。更に、胃の腺腫と腺癌の診断基準が病理医間、あるいは日本と欧米で異なることが長年大きな問題となっているが、本研究結果はこの診断基準の標準化に向けても重要な知見となりうる。
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