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ミクロな「硬さ」から迫るがんが転移しやすい臓器の共通性

研究課題

研究課題/領域番号 18K15232
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

石原 誠一郎  北海道大学, 先端生命科学研究院, 助教 (10719933)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードがん / 転移 / 腫瘍微小環境 / メカノバイオロジー / 組織の硬さ / 血管内皮細胞 / コラーゲンゲル / 転移の共通性
研究成果の概要

本研究では組織の硬さががん転移に与える影響を明らかにすることを目指した.硬さの異なる基質上で血管内皮細胞を培養し,血管シートをつくることに成功した.また,様々な硬さの基質をつくるためにコラーゲンに架橋剤であるゲニピンを加えてゲルを作成した.その結果,0.02-10 kPa程度の硬さをもつコラーゲンゲルを作成することに成功した.さらに,In vitroの細胞培養系で転移を評価するためにライブイメージングを行った.その結果,がん細胞が血管シート中に侵入する様子を三次元で経時観察することに成功した.加えて,硬い基質上の血管内皮細胞で高発現し,転移に寄与する可能性のある遺伝子をみつけた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんは日本を含む多くの先進国で死因の一位となっている病気である.がんは進行するとがん細胞が様々な臓器に散らばってそこで増殖する.これを転移と呼ぶ.がんの死因の90%以上は転移によるものといわれている.このため,転移を抑制することは効果的ながん治療法になると考えられる.しかしながら転移が起きるメカニズムには未解明な点が多く,転移を抑制するための有効な方法は確立されていない.本研究の成果は,がん細胞が転移しやすい臓器の硬さが存在することを示唆するものである.今後は転移が起きやすい臓器の硬さを明らかにし,それをターゲットとしたがん治療薬を提案する予定である.

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] Transcription factor ATF5 is stretch-responsive in pancreatic cancer cells2019

    • 著者名/発表者名
      石原 誠一郎、温田 晃弘、芳賀 永
    • 学会等名
      第78回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 転写因子ATF5から迫る膵がん細胞のメカノバイオロジー2019

    • 著者名/発表者名
      石原 誠一郎、温田 晃弘、芳賀 永
    • 学会等名
      2019年度先端モデル動物支援プラットホーム 若手支援技術講習会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] メカニカルな刺激に対するActivating Transcription Factor 5の応答2019

    • 著者名/発表者名
      石原 誠一郎、温田 晃弘、芳賀 永
    • 学会等名
      第16回日本病理学会カンファレンス
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 伸展刺激はアクチン繊維依存的に膵がん細胞における転写因子ATF5の核局在を増加させる2019

    • 著者名/発表者名
      石原 誠一郎、温田 晃弘、芳賀 永
    • 学会等名
      第19回日本蛋白質科学会年会第71回日本細胞生物学会大会合同年次大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] メカニカルな刺激に応答する転写因子ATF52019

    • 著者名/発表者名
      石原 誠一郎、温田 晃弘、芳賀 永
    • 学会等名
      第4回日本メカノバイオロジー学会学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-02-19  

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