研究課題/領域番号 |
18K15233
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉野 優樹 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (60755700)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中心体 / BRCA1 / 乳がん / RACK1 / PLK1 / Aurora A / 遺伝性乳がん / 発がん |
研究成果の概要 |
本研究では、BRCA1複合体構成因子であるRACK1が、足場タンパク質としてPLK1とAurora Aの相互作用を促進し、PLK1の活性化に寄与することを明らかにした。また、この機構がS期の中心小体複製の維持に必要であることも明らかにした。がんで見られるRACK1の過剰発現は、S期のPLK1活性を異常亢進させ、中心小体の再複製を引き起こすことで中心体増幅を引き起こすことが分かった。さらに、中心体におけるBRCA1の詳細な局在部位を明らかにし、中心体に局在するBRCA1で特異的に修飾されることが疑われるアミノ酸残基を複数同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BRCA1は遺伝性乳がん卵巣がん症候群の原因であるが、その組織特異的発がんの分子機構が十分明らかでないため、BRCA1変異キャリアの発がんリスクの正確な評価ができない例がある。本研究でBRCA1複合体による中心体制御機構の一端が明らかになったことは、BRCA1変異が細胞機能に及ぼす影響をより正確な判定に寄与しうる。また、発がん機構が明らかになれば、これに介入し、発がんを抑制する方法の開発につながる可能性があり、新たながん治療法、がん予防法の開発に貢献することができると考えられる。
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