研究課題/領域番号 |
18K15240
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
上田 史仁 神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (20806129)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Hippo経路 / HNSCC / マウスモデル / YAP1 / モデル動物 |
研究成果の概要 |
頭頚部扁平上皮癌 (HNSCC) においていくつかの遺伝子異常が報告されているが、これら遺伝子は単一変異ではHNSCCを早期から再現できないことから、他の遺伝子変異の蓄積も必要と考えられた。本研究ではHippo経路破綻による舌がん発症マウスモデルを樹立し、非常に早期からHNSCCを再現できることを示した。さらに遺伝子異常の蓄積によりHippo経路のエフェクター分子YAP1が活性化されること、YAP1をsiRNAあるいは薬剤によって抑制するとHNSCCの発症を抑えられることを認め、YAP1がHNSCCの強力なドライバーである可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの全悪性腫瘍の半数以上でHippo経路異常をみること、種々の組織におけるHippo経路の単独異常で非常に早期にまた高効率に腫瘍形成をみることから、Hippo経路の機能・制御解析は、世界的に注目されつつあるテーマである。 口腔におけるHippo経路の生理的意義や破綻病態を明らかにする本研究は、生理学、生化学、腫瘍学等の研究分野へ新しい知見を与える。またこれまで原因が多岐にわたり治療が困難であった頭頚部扁平上皮がん(HNSCC)の共通発症・進展機構が解明されることのみならず、HNSCCの新治療法やその効果も提示し、臨床医学や国民福祉に大きく貢献する。
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