研究課題/領域番号 |
18K15264
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
石井 範洋 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (00711508)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肝硬変 / 肝線維化 / Galectin-3 / 星細胞 / Kupffer細胞 / M2BPGi / 肝星細胞 / 線維化 |
研究成果の概要 |
肝硬変におけるM2BPGiの研究から肝線維化進行には星細胞とKupffer細胞がGalectin-3を介して相互に活性化しあうことが重要であると考えられ、Galectin-3と高い親和性を持つ新規Galectin-3阻害剤の直接効果を検証した。まず、星細胞に対しては濃度依存性に細胞増殖が抑制され、蛋白では活性化マーカーであるα-SMAの発現が抑制されており、新規Galectin-3阻害剤は星細胞の活性化を抑制することが示された。一方でこの新規Galectin-3阻害剤は線維化を伴うIn vivo皮下腫瘍モデルにおいても効果が確認されており、今後肝線維化モデルへの応用が期待される結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝硬変は慢性的な肝障害により肝細胞が線維組織で置換され、肝臓の硬化と肝機能の低下 をきたした状態であり、日本における患者数は約40万人とされている。また、肝硬変に伴う肝癌の発癌も重要な問題である。肝線維化に対する有効な治療薬は現時点ではまだなく、新規Galectin-3阻害剤は肝星細胞とKupffer細胞の連関を遮断し、肝の線維化を抑制する新たな治療戦略になりうると考えられる。
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