研究課題/領域番号 |
18K15266
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
天野 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (50749330)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 末梢血循環腫瘍細胞 / 小細胞肺癌 / 抗体薬物複合体 |
研究成果の概要 |
小細胞肺癌は治療の進歩に乏しい予後不良の疾患である。手術適応になりがたい本疾患の治療開発には腫瘍細胞の確保が重要であり、本研究は小細胞肺癌患者に多いとされる末梢血循環腫瘍細胞(CTC)の抽出・培養を確立し、あわせてCTCを用いた薬剤感受性の評価および新規治療法の開発を目的とした。STEMCELL Technologies社のRosetteSepを用いて小細胞肺癌患者からCTCを抽出・培養を試みた。長期培養可能なCTCにおいて、小細胞肺癌の治療標的として同定した遺伝子Xに対する抗体薬物複合体の有効性を示した。本研究でCTCを用いた治療評価の有効性を示すことができ、さらなる症例の集積が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢血循環腫瘍細胞(CTC)は検出される数と予後との相関や、直接核酸を抽出し遺伝子解析をおこなう報告が多いが、培養が困難であることが多く、CTCを培養し、治療効果の推定に用いた報告は少ない。腫瘍の遺伝子解析を行って、治療標的を想定しても、解析に用いた生きた細胞があって初めて想定された標的治療の有効性を示すことが出来ると考え、抽出培養技術を整備することは意義があると考えた。また、このCTCを用いて治療薬の開発にもつながりうることを示したことで、CTCが前臨床研究と臨床研究を結ぶひとつのツールになる可能性があるという点で重要と考えた。
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