研究課題/領域番号 |
18K15267
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小野 宏晃 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60466901)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膵臓癌 / ゲムシタビン / RRM1 / 抗癌剤耐性 / 膵癌 / 抗がん剤 / リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤 / 合成致死 / 集学的治療 |
研究成果の概要 |
本研究では東京医科歯科大学で施行された膵臓癌手術121症例におけるRRM 1発現解析を行い、RRM1高発現と術後予後不良との関連性を明らかにした(OS p=0.006, DFS p=0.0491)。細胞実験によってゲムシタビンにより細胞質におけるRRM1が発現上昇した腫瘍細胞は耐性獲得に関連していることが分かった。また膵臓癌細胞においてRRM1阻害によりゲムシタビン感受性が増強された。本研究結果を2020年日本外科学会や日本消化器関連学会週間などで学会発表し、学術誌Plos ONEにて論文掲載された(PLoS One. 2021 Jun 10;16(6): e0252917)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりRRM1遺伝子が膵臓癌における有効的な治療ターゲットであることが分かりました。またゲムシタビン投与後の耐性獲得におけるダイナミズムに関連していることが明らかとなりました。膵臓癌におけるキードラッグであるゲムシタビンの抗癌剤作用を増強させる新規治療薬として本研究で着目したRRM1などリボヌクレオチドリダクターゼ阻害剤による治療が有用であることが示されました。今後はRRM1阻害剤の臨床応用を企図したさらなる解析を行っていきます。
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