研究課題/領域番号 |
18K15277
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀松 高博 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (40511829)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん薬物療法 / 腎機能障害 / 薬物動態 / 血液透析患者 / 透析患者 / 血中濃度分析 / 腎機能低下患者 / 腎機能障害時のがん薬物療法 |
研究成果の概要 |
腎機能低下患者におけるがん治療薬及びその代謝産物の薬物動態について検討を行い、軽度から中等度腎機能障害患者においては腎機能に応じて5-FUの減量は不要と考えられるが、血液透析中の患者など高度腎機能障害患者においては腎排泄である5-FUの代謝産物(FBAL)の蓄積に伴う高アンモニア血症発症のリスクが高いことを明らかにした。また腎排泄型薬剤の代表的な白金製剤であるオキサリプラチンの透析による除去率について検討を行い、透析をオキサリプラチン投与当日に行った場合と投与を非透析日に行った行った場合では差がないことを明らかにした。 以上を踏まえて現在、有効で安全な投与方法の確立を目指した検討を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、血液透析などの腎機能障害患者における5-FU及び白金製剤の薬物動態を明らかにすることにより、5-FU及び白金製剤の腎機能低下症例に対する適切な投与法を提案することが出来る。また、この成果は、軽度から中等度の腎機能障害患者にも応用することが可能と考えられ、罹患数の多い慢性腎障害患者でも適切に安全で有効ながん薬物治療を実施しすることにつながる。 現在まではエキスパートオピニオンにとどまっていたが、最終的には本研究結果をガイドライン改訂などに生かすことで、生命予後の延長に寄与することが期待される。
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