研究課題
若手研究
過去の文献および海外の学会から手に入れた情報をもとにholeのサイズ、holeの間のサイズ、表面あたりのholeの個数、その配列情報を収集した。これらの情報より人へ照射できるサイズのグリッドを作図し、鉛素材をつかって、金属加工の業者に作成していただいた。まずはこのグリッドをX線が正確に通過することを確認する必要があり、そのためフィルムを使った照射実験を行った。照射を行ったフィルム解析では、想定どおりの線量のvalleyとpeakが表現できており、照射可能な状況であることを確認した。また、エネルギーを変えたり、線源を変更したが、いずれも問題なくこのholeを通過することを確認することができた。
この人間用Gridの作成が完成し、そのGridが照射実験にて、予測通りのValley doseとPeak doseを表現できることが確認できたことにより、次に動物実験に移ることが可能である。当初はマウスを予定していたが、マウスサイズのグリッド作成は著しく困難であり、今後は豚に悪性神経膠腫細胞を埋植した上で、照射実験を行うことを考える。この実験により、このグリッド照射が現在治癒がほぼ不可能な悪性神経膠腫に対して、大量の放射線を照射することで重篤な有害事象を起こすことなく制御できることを期待できる画期的な治療になる。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 3件)
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