研究課題/領域番号 |
18K15299
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
重藤 元 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (60805662)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | がん / 遺伝子変異 / 分子認識プローブ / イメージング / PNA / イメージング解析 / 肺がん / 抗癌剤耐性 / 核酸プローブ / 癌 / プローブ / 遺伝子 / 細胞 |
研究成果の概要 |
本研究はがん組織中に含まれるEGFR遺伝子に変異の持つ細胞の有無を高感度に検出する手法の開発を行った。まず標的認識能に優れたペプチド核酸(Peptide Nucleic Acid; PNA)を用いた蛍光プローブの開発を行った。さらに開発したプローブと1細胞解析のための細胞チップ技術を組み合わせることで、単一細胞レベルで遺伝子変異細胞を検出する測定系を開発した。また組織切片上の変異細胞を解析可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞はその発生の過程で様々な遺伝子変異を獲得する。これらの変異の有無が抗がん剤の奏効率に大きく影響することから、次世代シーケンサーを用いた遺伝子パネル検査が推奨されている。しかし解析を行う細胞の中に標的変異細胞が20%以上存在しなければ検出ができない、検査を行える施設が限られる等の問題を抱えている。本研究で開発した手法を用いることで、変異を持たない細胞の中から20%以下の遺伝子変異がん細胞を定量検出することが可能となる。さらに細胞チップ技術との融合による血中循環がん細胞の変異遺伝子解析や、血中循環がん細胞由来DNAの検出による低侵襲な超早期がん診断法への応用展開が期待できる。
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