研究課題
若手研究
マウスの右下肢に膵臓癌細胞株(MIA PaCa-2)を移植し、DNP-MRIの撮像を行い、その後放射線照射を行った。放射線照射後、DNP-MRIを用いて経日的な撮像を行った。得られたDNP画像からは、腫瘍内CmPのレドックス代謝速度とレドックスマップを算出した。マウスに対して、放射線治療を実施し、その前後においてDNP-MRI装置を用いたレドックス代謝イメージングおよび、MRIによる形態画像の観察を行った。結果、腫瘍の形態画像では、放射線照射後7日目においてもその変化を捉えることはできなかったが、腫瘍内のレドックス代謝は、放射線照射1日において有意に低下し、3日目ではさらに低下していた。
今回の結果より、レドックス代謝をイメージングバイオマーカーとする本技術は膵癌の早期診断および治療効果の早期判別に有効であると考えられる。
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