研究課題/領域番号 |
18K15315
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
徳田 彩 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (80814392)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自然免疫 / 大腸癌 / エクソソーム / NK細胞 / ヌードマウス |
研究成果の概要 |
マウス由来大腸癌細胞株であるCT26細胞からエクソソームを収集し、エクソソームがマクロファージに及ぼす影響について検討した。マウス由来脾細胞を採取し、CT26由来エクソソームにて刺激を行ったところ、エクソソームで刺激した脾細胞ではIFN-gammaの産生が上昇し、CT26由来エクソソームはNK細胞を活性化すると考えられた。サイトカインアレイでは、エクソソーム投与群ではケモカインとIFN-gammaの上昇を認めた。 マウス腹腔内細胞をがん由来のエクソソームによる刺激で、iNOSのmRNAレベルが上昇し、エクソソームが腹腔内のマクロファージのM1への分化を促進すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームは、癌の増殖や転移に関わるとされ、癌細胞由来のエクソソームが特定の臓器に取り込まれることで転移前ニッチェの形成に関わるとの報告がある。しかし、これらのエクソソームが 癌進展における自然免疫への役割については未だ明らかではない。今回、大腸がんモデルマウスのCT26大腸がん由来のエクソソームを腹腔内投与することで、NK細胞によるIFNγの産生が促進された。これらのエクソソームによる免疫の活性化は機序は、まだ明らかではないが、今後、他の癌種の腹膜転移を抑制する新しい戦略を設計する上で有益であると考えられる。
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