研究課題/領域番号 |
18K15318
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
皆巳 和賢 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (90634593)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん転移 / 乳がん / X線 / 炭素イオン線 / ドーパミンレセプター / 骨転移 / LRP5 / 陽子線 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、乳がんに対して放射線とdopamine receptor標的薬の作用機構が異なる治療を行い、治療耐性を克服し従来の治療法に比べ有意に抗腫瘍効果ならびに転移抑制効果がみられるか否かを検討した。細胞実験の結果、放射線とdopamine receptor標的薬の併用により、有意に殺細胞効果ならびに遠隔転移に関わる因子である、細胞運動能、浸潤能を抑制することに成功した。さらに、動物実験においても、細胞実験同様、抗腫瘍効果ならびに遠隔転移抑制効果がみられた。 結論として、乳がんの治療に放射線とdopamine receptor標的薬の併用の意義が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がんは罹患する年齢が特徴的であり、30代前半から増加し始め40代後半から50代前半でピークを迎える。これは正に子育て世代から働き盛りの世代を直撃するがんであり、社会への打撃も大きい。ステージⅣとなると5年生存率が30%程度まで落ちる。中でも、乳がんの骨転移は比較的発生しやすく痛みを伴うことから患者のQuality of life (QOL) を著しく低下させる。よって、乳がんの骨転移抑制を視野に入れた治療法の確立が課題である。 本研究課題により、放射線とdopamine receptor標的薬の併用が骨吸収抑制を行いつつ、一定の抗腫瘍効果ならびに転移抑制効果が得られる事が示された。
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