研究課題/領域番号 |
18K15321
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
笹田 伸介 広島大学, 病院(医), 助教 (30711329)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 乳癌 / 検診 / 画像検査 / 通信用電波 / 画像診断 / マイクロ波 / 携帯型 |
研究成果の概要 |
標準的なマンモグラフィ乳癌検診の欠点を克服すべく、通信用微弱電波を用いた非侵襲的な新規乳癌検診画像システムの開発を行った。特定臨床研究(jRCTs062180005)を実施し 、乳癌症例100例を登録、測定した。全症例において有害事象はみられなかった。共焦点画像を作成し、乳房内を画像化した。乳癌存在診断は、乳房内誘電率分布の最大輝度とそのばらつきに基づいて行った。暫定的な乳癌診断精度は、感度88%、特異度50%であった。偽陽性の最大の原因は皮膚と装置の間隙であり、アーチファクト除去プログラムを作成した。 今後は、さらなるアーチファクト除去により偽陽性の減少させ、測定の高速化・高精度化を図る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌は日本女性の悪性新生物の中で罹患率1位であり、女性の11人に1人が乳癌に罹患する。マンモグラフィ検診により乳癌死亡が15~20%減少するが、本邦では検診受診率が40%程度と非常に低い。マンモグラフィ検診は乳房圧迫に伴う疼痛や放射線被曝のため検診受診率が低迷していることが課題である。 本研究で開発する乳癌画像システムは携帯電話で使用する通信用微弱電波を利用しており、痛みや被曝がない低侵襲な検査方法である。本研究では、診断性能に一定の成果が得られたが、臨床応用にはさらなる課題の解決が必要である。本乳癌画像システムの改良により、乳癌検診率の向上と乳癌死亡の減少へとつながることが期待される。
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