研究課題/領域番号 |
18K15324
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
末田 愛子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (70749720)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エクソソーム / miRNA / Liquid biopsy / トリプルネガティブ乳癌 / 治療効果予測 / 乳癌 |
研究成果の概要 |
TN乳癌において、術前化学療法施行前後の血清エクソソームmiRNA発現と治療効果及び予後を検討した。治療後にnon-pCRであった症例において、再発群、無再発群を選別し、マイクロアレイ解析で発現を比較した。その結果、43miRNAにおいて有意な発現パターンの相違を認めた。ネットワーク解析では“pathway in cancer”, “focal adhesion”,“cell cycle",“MAPK signaling pathway”などが、non-pCRで再発を来した症例において同定された。既存の治療に抵抗性のTN乳癌においては、細胞周期調整阻害剤などの適応を考慮すべきである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TN乳癌においては、既存の化学療法が標準治療とされているが、治療効果予測因子が見出されておらず、再発を来す予後不良な症例も多い。今回、エクソソーム由来miRNAという簡潔でかつリアルタイムで測定できるLiquid biopsyの手法を用いて、治療効果が乏しく再発を来しやすいmiRNA群の同定を試みた。術前化学療法後の検体を用いた検討であり、既存の治療薬での変化や、抵抗性機序に解明につながる結果であり、今後の新規薬剤の考案などに有益な成果と考えられる。
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