研究課題
若手研究
食道癌、胃癌、大腸癌を含む消化管癌について、原発巣の次世代シークエンスによる遺伝子パネル解析にて検出された症例特異的変異を標的とし、治療経過中の腫瘍量の変化をctDNAを用いて追跡できるかを検討した。ctDNA変動はCTなどの画像所見や腫瘍マーカーに比しで正確に治療効果を反映することを明らかにした。ctDNA陽性率は食道癌、大腸癌で約80%、胃癌で約40%であった。大腸癌、胃癌ではさらに原発巣の3か所から組織採取を行い解析した。3か所で共通する変異は非共通変異に比べctDNA陽性率が高かった。本研究のctDNAモニタリングシステムは進行消化管癌患者に有用であると考えられた。
大腸癌、胃癌、食道癌を含む消化管癌において、原発巣の変異スクリーニングにより検出された症例特異的変異のctDNAモニタリングが、1)再発・再増大の早期検出、2)無再発の確認、3)正確な治療効果判定、に有用である可能性を明らかにした。ctDNA検査が日常臨床検査として普及するにはいくつかの問題点があるが、本研究のdPCRを用いたctDNA解析は低コストで短いturnaround timeで検査可能であり頻回な検査に適している。また、本研究を通して、組織特異的遺伝子パネルの有用性、1か所生検や少数変異で効率的なctDNAモニタリングが十分可能であることを示した。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)
JSLS : Journal of the Society of Laparoendoscopic Surgeons
巻: 23 号: 1 ページ: e2018.00112-e2018.00112
10.4293/jsls.2018.00112
Surgery Today
巻: NA 号: 7 ページ: 703-710
10.1007/s00595-019-01938-y
Methods Mol Biol
巻: 1908 ページ: 229-241
10.1007/978-1-4939-9004-7_16
Journal of Thoracic Disease
巻: 10 号: 12 ページ: 6854-6862
10.21037/jtd.2018.11.97
Langenbeck's Archives of Surgery
巻: 403 号: 8 ページ: 967-975
10.1007/s00423-018-1727-5