研究課題/領域番号 |
18K15327
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
高木 理英 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00569080)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 隠蔽自己抗原ペプチド / チロシナーゼ / メラノーマ / D1様受容体アンタゴニスト / D2様受容体アゴニスト / 隠ぺい自己抗原 / ロドデノール / 隠ぺい自己抗原ペプチド / 白斑症 / 自己免疫病 |
研究成果の概要 |
ロドデノールを用いた本研究(免疫療法)において、腫瘍の「予防的効果」は確認しているものの、「治療効果」については複数回の実験を行っても確認する事は出来なかった。そこで腫瘍の微小環境を確認すべく組織学的に検討した結果、その主要炎症細胞は好中球であった。我々はドーパミンD1様受容体アンタゴニストならびにD2様受容体アゴニストが、Th17細胞の分化・活性化を抑制することにより好中球性炎症を抑制することを明らかにしており、この事を鑑みて今回薬剤Xを用いた実験を行ったところ動物実験において腫瘍に特徴的である血管の増殖(腫瘍血管新生)や腫瘍内および腫瘍の周囲への細胞集積を薬剤X群が抑制する事を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性炎症の特効薬としてはコルチコステロイドが知られている一方で、好中球性炎症に対する低分子特効薬は未だに知られていない。Th17に起因した好中球性炎症は、自己免疫性好中球性炎症、および非自己免疫性好中球性炎症など多岐に渡るが、ドーパミン受容体アンタゴニスト/アゴニストの関与によって自己免疫性の脳脊髄炎、好中球性気道炎症、糖尿病における炎症反応などが抑制され病態が改善する事は公知の事実である。疾患の枠を超え、メラノーマのみならずあらゆる腫瘍においてもこのシステムが有効であるならば医学医療に与える影響は大である。
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