研究課題/領域番号 |
18K15349
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
柳下 楠 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70799189)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ニューロリギン / ニューレキシン / テストステロン / 自閉症 / シナプス接着因子 / シナプス接着分子 / デグー / neuroligin / neurexin / testosterone |
研究成果の概要 |
本研究では、自閉症の発症に深く関係しているシナプス接着分子のニューレキシンとニューロリギンとの結合について、それを攪乱する分子の探索を行った。また、ニューレキシンとニューロリギンとの結合攪乱による影響を検証した。 その結果、男性ホルモンであるテストステロンがニューレキシン・ニューロリギン結合を阻害すること、その阻害作用はテストステロンとニューレキシンが直接結合するためであることを明らかにした。 これらの結果は、自閉症の発症に対して、テストステロンとニューレキシン、ニューロリギンがどのように作用しているのかを明らかにする重要なものであり、査読付き国際学術雑誌にも掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニューレキシン・ニューロリギン結合の攪乱分子として、本研究で見出されたテストステロンは自閉症の発症因子としてニューレキシンやニューロリギンとは別に着目されているものである。自閉症は顕著に男性の発症率が高いのだが、この原因として、羊水中のテストステロン濃度が異常に高くなることが考えられている。しかし、テストステロンがどのように自閉症の発症に関わっているかは全くわかっていなかった。本研究によって、テストステロンの自閉症発症に対する詳細な機序が明らかになった。 本研究の結果を踏まえて、テストステロン濃度の胎児期での重要性が明らかになり、発症リスクを下げる手立てを確立していく端緒となるものである。
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