研究課題/領域番号 |
18K15350
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
中森 智啓 北里大学, 一般教育部, 助教 (50725348)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 刷込み行動 / 神経可塑性 / 臨界期 / 幼若期学習 / 臨界期の制御 / 学習 |
研究成果の概要 |
ナトリウム利尿ペプチドファミリーが、幼少期学習のモデルである鳥類の視覚を使った刷込み行動の臨界期の制御機構にどのように関与しているのかを調べた。CNP3と呼ばれるペプチドは受容体のNPR1を介して神経細胞の可塑性を上昇させることで、臨界期の開始機構に関与している事が示唆された。またペプチドA(名称未公開)は受容体のNPR3を介して神経細胞の可塑性を低下させることで、臨界期の終了や刷込み記憶の保持機構に深く関与していることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、幼若期における高い神経可塑性の分子メカニズムの一端が明らかになった。神経疾患や脳障害で失った高次機能の回復は、外科的・薬理学的な治療と並んで神経回路の再構築が重要なプロセスの1つである。しかしながら、個体成熟後における神経回路の再構築は困難である。その原因として成熟後の脳神経細胞では可塑性が低下していることが挙げられる。幼少時に見られる神経系の可塑的変化が起こり易い状態を再現させることは、高次機能回復法の発見にとって必要不可欠である。そのため、臨界期制御のメカニズムの研究は基礎研究だけでなく臨床応用に向けても重要な意味を持つ。
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