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神経障害性疼痛の新規治療薬を目指したアンジオテンシン (1-7) の鎮痛効果

研究課題

研究課題/領域番号 18K15356
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

小潟 佳輝  弘前大学, 医学研究科, 助手 (20784226)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2018年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード神経障害性疼痛 / アンジオテンシン (1-7)
研究実績の概要

我々はこれまで、レニン・アンジオテンシン系が脊髄内において疼痛情報の伝達・調節に関与していることを明らかにしてきた。本研究では、これまでの研究成果を基に神経障害性疼痛に対するアンジオテンシン (Ang) (1-7) の鎮痛効果並びにその作用機序の解明を目的とし、ストレプトゾトシン (STZ) 誘発性1型糖尿病マウスを用いて検討を行った。
STZ投与後14日目において疼痛閾値の変化をvon Frey testおよびPlantar testにより評価したところ、STZマウスでは対照群と比較して顕著な疼痛閾値の低下、すなわち接触性痛覚過敏および熱性痛覚過敏が認められた。これら痛覚過敏に対するAng (1-7) 有効性を検討するためAng (1-7) を脊髄クモ膜下腔内に単回投与すると、3-30 pmolの用量において抗痛覚過敏効果を示した。また、Ang (1-7) による鎮痛効果はMas受容体遮断薬であるA779併用投与により消失したことから、Ang (1-7) はMas受容体を介して抗痛覚過敏効果を示すことが明らかとなった。加えて、ウエスタンブロット法を用いて脊髄後角におけるMAPKの発現変化を測定したところ、STZマウスの脊髄後角ではリン酸化p38 MAPK、ERK1/2およびJNKの発現量が増加していた。そのうちp38 MAPKのリン酸化のみAng (1-7) により抑制されることが明らかになった。従って、Ang (1-7) はMas受容体を介したp38 MAPKのリン酸化抑制に起因して神経障害性疼痛を抑制させる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Anti-hypersensitive effect of angiotensin (1-7) on streptozotocin-induced diabetic neuropathic pain in mice2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshiki Ogata, Wataru Nemoto, Ryota Yamagata, Osamu Nakagawasai, Shuji Shimoyama, Tomonori Furukawa, Shinya Ueno, Koichi Tan-No
    • 雑誌名

      Eur. J. Pain

      巻: 23 号: 4 ページ: 739-749

    • DOI

      10.1002/ejp.1341

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2019-12-27  

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