研究課題/領域番号 |
18K15359
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
樽谷 愛理 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (10815187)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | プリオン様伝播 / 神経変性疾患 / αシヌクレイン / プリオン / strain(株) / シヌクレイノパチー / 株(strain) / 細胞間伝播 |
研究成果の概要 |
αシヌクレインが蓄積する疾患であるレビー小体型認知症(DLB)及び多系統萎縮症(MSA)患者脳から抽出した異常型αシヌクレインは構造的・生化学的に異なるプリオン様性質を示した。またこれらの患者脳由来異常型αシヌクレインの培養細胞への添加及び野生型マウス脳内接種を行うと、両者のプリオン様性質は全く異なり、MSA由来シード が 高い活性を示すのに対し、DLB由来シードは非常に低い活性のみを示した。これらの結果から、シヌクレイノパチーにおける異なるプリオン様性質が明らかとなり、αシヌクレインの”strains”の存在が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患における臨床的、病理学的多様性はプリオンの性質の1つである異なる高次構造をもつ異常型タンパク質の”strains”(株)で説明可能である。本研究ではαシヌクレイノパチー患者脳から抽出した病原性シードを網羅的に用いることにより、αシヌクレインのstrainにおけるプリオン様性質の違いが明らかとなり、患者脳シードを用いたプリオン様伝播実験モデルの有用性が示された。
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